Snowflake Intelligenceとは?
~概要から特徴、使い方まで解説~(Vol.29)

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近年、AIを活用したデータ分析・自動化のニーズが高まる中、Snowflakeは単なるデータウェアハウス(DWH)から進化し、「AI Data Cloud」へと拡張しています。本ブログでは、その中でもSnowflakeが提供する対話型AI分析機能「Snowflake Intelligence」に着目し、どのような特徴やメリットがあるのかを解説します。

Snowflake Intelligenceとは?

Snowflake Intelligenceとは、AIエージェントによる対話型データ分析機能で、Snowflake上の構造化/非構造化データを対象に、自然言語やチャート生成、洞察提示、アクション実行などを可能にします。

Snowflake Intelligenceの主な機能

  • 自然言語による対話型分析:自然言語で質問するだけで集計や分析、可視化が可能。
  • マルチデータ対応:スプレッドシートやドキュメント、画像など多様なデータソースを横断して分析できる。
  • エージェント機能:構造化・非構造化データを自律的に探索し、洞察や可視化を生成するCortex Agentと統合。

2025年81日にSnowflake Intelligenceのプレビュー版が公開され、202511月にはGA(一般公開)され、様々な事例が公開され始めています。

Snowflake Intelligenceの特徴

Snowflake Intelligenceには、以下のような特徴があります。

  • 対話型での即時応答
    チャットUI形式で、質問から分析、可視化までをエージェント*1が自動で行うため、迅速に意思決定へ繋がります。
    *1 エージェントとは、Snowflake Intelligence内のインテリジェントなエンティティであり、ユーザーに代わって機能します。
  • 安全かつ信頼性の高い仕組み
    クエリはユーザーのSnowflakeクレデンシャル(認証情報)で実行され、ロールベースアクセス制御(RBAC)、列・行レベルのセキュリティが維持されます。
    また、RAGRetrieval-Augmented Generation)方式により、応答がSnowflake内のデータに基づく形で生成され、統制の取れていないLLMを使用した場合に起こりがちなハルシネーション*2を抑制します。
    *2 ハルシネーショとは、生成AIが事実に基づかない情報を生成してしまう現象のこと
  • マルチモーダル分析
    テーブルデータだけでなく、画像や時系列データなどマルチモーダル*3に対応。複合的な分析も可能です。
    *3 マルチモーダル:複数の異なる種類のデータ(モダリティ)を統合して処理する技術のこと
  • スケーラビリティとパフォーマンス
    Snowflakeの仮想ウェアハウスによる弾力的なコンピュートリソースにより、高並列・低レイテンシ応答が実現可能。実証ではBIツールと比較して約3倍速く洞察を得られるケースも報告されており、130MBなどの大容量にも対応しています。
  • Cortex AIとの統合
    Cortex Analyst、SearchAgentsと連携し、セマンティックビューやベクトル検索、LLMによる高度な自律分析を一体的に提供します。

Snowflake Intelligenceの提供価値(メリット)

前章で解説した特徴から、Snowflake Intelligenceを利用することでユーザーは次の5点のメリットが得られます。

  1. 業務効率を大幅向上
    BIチームやデータエンジニアの負荷を軽減し、現場担当者が即座に分析可能になります。
  2. 非技術者でも使用可能
    SQLやPythonの知識が不要。誰でも自然言語で分析でき、データ民主化が進みます。
  3. 組織的な安全性を確保
    既存のガバナンス設定を継承しつつ、操作ログや監査も保持した設計が可能です。
  4. 可視化まで含むエンド・ツー・エンド体験
    単なる回答だけでなく、グラフ化・レポーティング機能を内蔵し、レポート作成時間を削減可能です。
  5. スケーラブルかつモダン
    膨大なデータ量・複雑なワークロードに対応しつつ、自動スケールによるコスト効率も実現します。

Snowflake Intelligenceの使い方

Snowflake Intelligenceは、管理者による事前セットアップを行うことで、一般ユーザーは簡単に利用可能です。

  1. <管理者によるセットアップ>エージェントを作成
    エージェントは、特定のツールとオーケストレーションロジックで構成され、質問に答えたり、データに基づいてタスクを実行したりします。
    また、組織内のさまざまなユースケースやビジネス チームに対して複数のエージェントを作成可能です。

  2. <管理者によるセットアップ>ツールを追加
    ツールとは、エージェントがタスクを達成するために使用できる機能です。エージェントのスキルセットとも言い、以下を追加可能です。
    ・Cortex Analyst
    ・Cortex Search
    ・カスタムツール
  3. <一般ユーザーの実際の分析作業>質問と応答
    Snowflake Intelligenceには専用のUIが用意されていますので、そちらからチャットベースで問い合わせることで該当データに対する結果やグラフの出力が行われます。
    必要に応じて追加の質問を重ねることで、対話的に分析を深めることが可能です。

まとめ

本記事では、Snowflake Intelligenceの概要、特徴、メリット、使い方を解説しました。

  • 対話型AIエージェントによる自然言語操作
  • マルチモーダル分析セキュアでスケーラブルな設計
  • エンド・ツー・エンド対応の分析体験

今後、Cortex AIとの密な連携や他クラウド・LLMとの統合も進む中、Snowflake Intelligenceは「AI×データ活用」の戦略的な基盤としてますます有望です。
AI
時代にふさわしいデータ主導の意思決定を加速したい企業にとって、導入価値は非常に高いといえるでしょう。

弊社は、データの可視化や従来の分析に留まらないAIを用いたより高度なデータ分析基盤の構築や活用をご支援しております。
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 本記事は、2026131日時点の情報をもとに作成しています。製品・サービスに関する詳しいお問い合わせは、弊社Webサイトからお問い合わせください。
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