Treasure Data 『AI Agent Foundry(AIエージェントファウンドリー)』とは?実際の活用イメージもご紹介(Vol.013)
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「Treasure Dataで収集・統合したデータをマーケティング施策に活用しきれていない」
「データエンジニアを雇わずとも、マーケター自身で効率的にマーケティング施策の効果検証をしたい」
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)製品のTreasure Data(トレジャーデータ)には、このような悩みの解決につながる、Treasure Data内の顧客データを活用した自社独自のAIエージェントを作成/管理できる『AI Agent Foundry(AIエージェントファウンドリー)』というプラットフォームがあります。
独自に作成したAIエージェントにより、データ活用の活性化やマーケティング施策の効率化が見込めます。
そこで本ブログでは、AI Agent Foundryの主な機能の解説や、実際にAI Agent Foundryで商品別売上分析エージェントを作成したイメージをご紹介します。
Index
Treasure Dataが提供する2種類のAIエージェント
Treasure DataのAIエージェントには、次の2種類があります。

- 『Audience Agent』:Treasure Dataが提供する、構築済みのAIエージェント
Audience Agentは、Treasure Dataからプリセットされた状態で提供され、顧客データ分析・可視化・抽出等のマーケティング分析に特化したエージェントです。
汎用的な分析要件に対応し、まずAIエージェントを試してみたいマーケターに適しています。
*Audience Agentについては「Treasure DataのAIエージェント『Audience Agent(オーディエンスエージェント)』とは? AIでマーケティング施策を効率化する方法を解説(Vol.6)」にて解説しておりますので、合わせてご覧ください。 - 『独自エージェント』:AI Agent Foundryで作成する、様々な用途に特化したAIエージェント
AI Agent Foundryでは、カスタマイズ性が高く、幅広いデータに対して柔軟な分析が可能です。
本ブログ記事では、後者の独自エージェントの作成・管理ができる『AI Agent Foundry』について解説します。
Treasure Data 『AI Agent Foundry(AIエージェントファウンドリー)』とは?
Treasure DataのAI Agent Foundryとは、Treasuda Data内にあるデータの分析・可視化や、特定のドメイン知識に基づくタスクを実行するAIエージェントを独自に作成できるプラットフォームです。
AI Agent Foundryで作成したAIエージェントを活用することで、マーケター自身の手でTreasure Data内にあるデータの活用から効果検証までを実施できるようになります。

AI Agent Foundryでは、長文・複雑推論に強く、安全性・制御性も高いといわれるClaudeのLLMモデルが推論モデルとしてサポートされています。
AIエージェントの設定画面にてセキュリティポリシーを定義することで、ユーザーに対して安全で適切な情報提供をすることが可能です。
Treasure Data『AI Agent Foundry(AIエージェントファウンドリー)』の主な機能
Treasure DataのAI Agent Foundryの主な機能は、次の3つです。
- AIエージェントの作成・管理
- ナレッジベースによるデータ活用
- Webhookを用いた外部ツールとの連携
それぞれの機能を詳しく解説していきます。
1. AIエージェントの作成・管理
AI Agent Foundryでは、次のような処理を実行する独自のAIエージェントを作成・管理できます。
- Treasure Dataの各種データに対する分析・可視化
AIエージェントは、Treasure Data内の特定のデータに対する分析や、グラフによる可視化が可能です。

- 特定の分野における新たな施策の提案・改善提案
AIエージェントの設定画面にてドメイン知識を定義することで、マーケティングなど特定の分野における新たな施策の提案や効果検証、改善提案がされます。 - クリエイティブなコンテンツの生成
AIエージェントは、画像や分析ダッシュボードの作成、メールのテキストといったクリエイティブ業務の支援も可能です。

2. ナレッジベースによるデータ活用
AI Agent FoundryでAIエージェントに参照させるデータをナレッジベースとして定義することで、Treasure Data内のデータの活用が可能です。
Treasure Data内のデータベースのみではなく、アドホックなテキストデータを参照させることもできます。

AIエージェントを使えば、複雑なSQLを使わずとも、マーケター自身の手でチャット形式で簡単にTreasure Data内のデータを用いた分析が可能になります。
データエンジニアに必要な度に依頼せずとも、マーケター自身で分析を進められるようになります。
3. Webhookを用いた外部ツールとの連携
AI Agent Foundryで作成したAIエージェントを、Webhookを用いてSlackをはじめとした外部ツールと連携させることも可能です。
例えば、社内のコミュニケーションツールや顧客情報管理ツールの画面から、直接AIエージェントの機能を利用できるようになります。

AIエージェントを外部ツールと連携させると、Treasure DataにログインせずにTreasure Data内のデータにアクセスすることができます。
Treasure Data 『AI Agent Foundry(AIエージェントファウンドリー)』で商品別売上分析エージェントを作ってみた
今回は、スキンヘア・コスメ等を扱うメーカーを想定して、会員・購買データを用いた商品別の売上分析をするAIエージェントを作成してみました。
AIエージェント作成時は、タスクの詳細をシステムプロンプトをはじめとした詳細設定画面で定義します。
今回は、AIエージェントの役割、タスクの実行手順や各タスク実行時の留意点、グラフの表示形式などを定義をしています。

ここからは、実際のAIエージェントとの会話をお見せします。

作成したエージェントを用いて特定期間内のリップ商品の売上の比較を依頼したところ、しっかりと商品ごとの総売上高やインサイトをグラフを用いてレポート化してくれました。

会員データと購買データを組み合わせ、商品ごとの購入者傾向を提示してもらうことも可能です。
このようにチャットベースで会話を進めながらアドホックな分析ができる点も、AIエージェントの魅力といえます。

まとめ
ここまで、Treasure Data『AI Agent Foundry(AIエージェントファウンドリー)』の主な機能や実際に弊社で作成したAIエージェントの紹介をしてまいりました。
AI Agent Foundryは、自社独自のAIエージェントを作成・管理できるプラットフォームです。
AIエージェントを活用すれば、Treasure Data内外からのデータ活用を活性化できるでしょう。
電通総研は、データ利活用の基盤構築支援だけではなく、Treasure Dataのデータを用いたAIエージェントの作成支援などAI領域の支援も実施しています。
データ利活用やAIを用いた業務の効率化でお悩みの際は、ぜひ電通総研までお声掛けください。
*本記事は、2026年2月10日時点の情報を基に作成しています。
製品・サービスに関する詳しいお問い合わせは、電通総研のWebサイトからお問い合わせください。
◆ お問い合わせページ:https://data-management.dentsusoken.com/treasure-data/inquiry/
<筆者>
氏名:宮島 寧々(みやじま ねね)
経歴:
2024年、株式会社電通総研入社後、
デジタルマーケティング領域のソリューションエンジニアとして
Treasure Dataを中心としたマーケティングプラットフォーム開発に従事。
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