Lookerとは
Lookerは、Google Cloudが提供するエンタープライズ向けのBI(ビジネスインテリジェンス)ソリューションです。
Lookerは、従来のBIツールがデータの「可視化」に重点を置いていたのに対し、「データプラットフォーム」としての性質を兼ね備えています。その中核となる「セマンティックレイヤー」は、組織全体で一貫したデータガバナンスを維持し、信頼できるデータ(Single Source of Truth)を一元的に定義・提供します。また、豊富なAPI群やシームレスな外部連携を実現するAction機能なども備えています。
従来のBIツールがデータの「可視化」に重点を置いていたのに対し、Lookerは組織全体で一貫したデータガバナンスを維持しながら、信頼できるデータ(Single Source of Truth)を一元的に定義・提供する「セマンティックレイヤー」を中核に持ちつつ、豊富なAPI群やシームレスな外部連携を実現するAction機能などを備え、「データプラットフォーム」としての性質を兼ね備えています。
さらに近年では、Googleが有する高いAI技術との連携が深まり、単なるレポーティングツールから、予測分析やインサイトの自動生成までを行う「AI/BI」プラットフォームへと進化を遂げています。
特徴:データから「次の行動」を生み出す Action機能
Lookerの最大の特徴の一つが「Action機能」です。これは、ダッシュボードやレポートで得られたインサイト(例えば「購入可能性の高い顧客リスト」)を、分析画面から離れることなく、即座に外部のアプリケーションやサービスに連携できる機能です。
「このデータをSlackで通知する」「この顧客リストをMarketoに連携する」といった標準のアクションに加え、電通総研では企業独自のニーズに合わせた「カスタムAction」の開発も可能です。
電通総研の強み:LookerカスタムAction開発によるデータ活用最大化
多くの企業がLookerの分析機能に注目する中、電通総研はデータを「行動」に移す「Action機構」にいち早く着目し、その実装・開発を推進してきました。Lookerを「分析結果を見るだけのツール」で終わらせず、お客様のビジネスプロセスに組み込んでデータドリブンなオペレーションを実現するため、Google Cloudとの緊密な連携のもと、独自のカスタムAction開発に注力しています。
カスタムAction開発事例:LINE連携

① カスタムオーディエンス連携
LINE標準データだけではターゲティングに限界があり、自社保有の1st Partyデータを活用したくても、分析結果をLINEの配信にシームレスに連携させる手段が限定的でした。
電通総研は、Lookerでセグメント化した高精度な顧客リストを、ボタン一つでLINEプラットフォームに「カスタムオーディエンス」として自動アップロードするカスタムActionを開発。
これにより、Lookerのダッシュボード上から直接、LINE公式アカウントやLINE広告の高精度なターゲティング配信リストを作成・連携できるようになり、分析から施策実行までのリードタイム短縮とマーケティングROI向上に貢献しました。
② マルチキャストメッセージ連携
Lookerで分析した「特定商品購入者」などの行動データに対し、タイムリーにLINEメッセージを直接配信する手段がなく、分析と施策が分断されていました。
電通総研は、Lookerでセグメント化した顧客リストにLINE公式アカウントから直接メッセージを配信・予約できるカスタムActionを開発。
これにより、Lookerの画面上でインサイトの発見からメッセージ配信までが完結し、「購入翌日のフォローアップ」など、データを活用したタイムリーな顧客コミュニケーションの自動化とエンゲージメント向上に貢献しました。